和光市の学校給食 放射性物質検査は終了しました。

2013年(平成25年)より和光市で実施されていた、学校給食の放射性物質検査(給食1週間分丸ごと検査)が中止されています。これまでの経過をまとめました。

2013年 WANより「給食の食前の放射性物質

    検査についての要望書」提出

2014年 WAN・和光市共同での3ヶ月試行測定

    開始(食材単品検査)

2015年 WAN単体での給食食材測定継続

2016年 教育委員会より、今後も「単品・

    事前検査」はしない旨回答

2017年 和光市が学校給食の放射性物質測定

    実施を大幅削減(週1回→学期に

    1回に変更)

2018年 白子小・大和中・第四小・第三中の

    給食ミキシング検査実施(和光市)

2019年  本町小・第二中の検査を最後に給食

の放射性物質検査を終了(和光市)

2020年  市が行っていた放射性物質簡易測定

   事業(市民が持ち込んだ食材測定)終了

 保護者にも通達のないまま学校給食の放射性物質検査が終了しました。  

この間にも汚染水放出の決定があり、自民党からは100Bq/kgの食品安全基準値見直し提言もありました。

 昨年(2020年)も関東のタケノコからは20Bq/kg近くのセシウム値(厚労省発表測定結果より)が検出されていたことから、今後も食品の放射能汚染については注視する必要があると思います。

◆~学校給食について~WANの過去の活動◆

2011年の福島第一原発の事故後、

発足したWANですが、一番の心配事項が、

「学校給食に使われる食材や牛乳は

放射能汚染されていないか?」と

いうことでした。

 

そこで、和光市市長・教育委員会に対し、

給食で使われる食材の放射能検査

(個別食材での)をしてくれるよう

働きかけを始めました。

 

当時、市は、給食が提供されたあと、

1週間に1度全ての給食メニュー

(牛乳や汁物も)を混ぜた状態で、

検査をしていました。

 

しかし、全ての献立を混ぜてしまっての

検査では、水分で薄まってしまい

正確な数値は測定できません。

 

また、「どの食材が汚染されているか?」

「どれくらいの汚染があったのか?」を

正確に知ることはできません。

 

しかも子どもたちが食べてしまった後に

検査するのでは、危険な食材を

未然に防ぐこともできません。

 

そのため、私たちは、

要望書を提出したり、賛同してくれる

保護者の署名を集めたりしながら、

和光市行政と何度も交渉を重ねてきました。

 

市長・教育委員会との面談も

何度もしてきました。

(その時の様子は「活動報告」参照)

 

そして、行政が動いてくれないのならと、

私たちが主体となって食材の単体検査を

実施したりもしてきました。

 

その結果は下記にまとめてあります。

 

しかし、それらの行動も空しく、

平成29年度からは、

1週間に1回行われていた

行政の検査も、学期に1回のみとなり、

予算も大幅に縮小され、

今に至っています。

 

給食の献立表の裏に記載されていた

食材の産地表(前月のもの)も

「両面印刷のコスト削減のため。」と

いう理由で、各小学校のHPのみに

記載と変更されました。

それさえも更新されていない

学校もあります。

 

子どもは、大人が提供したものを

食べるしか術がありません。

また、学校給食という、

みんなが同じものを食べる環境に

おいてはなおさらです。

 

どうかこれらの事を忘れずに、

真摯に対応を

続けていただきたいと思います。

 

「原発といのちを考える会WAN」では、

事前に給食食材の産地表を入手しております。

 

給食の献立表を見て、気になる食材等が

あるなど、不安に思っていらっしゃる

保護者の方は是非、WANさろん

(毎月第4火曜日・10:00~)に

お越しください。

和光市中央公民館で開催しております。

 

最近、和光市に引っ越してきた方など、

どなたでも、子連れOKでお待ちしております!

◆給食食材の放射能測定結果◆2014~2015年

2014年~2015年にかけて、

「原発といのちを考える会WAN」では、

給食に使われる一部の食材を自費購入し、

放射能検査をしておりました。

 

検査自体は、

和光市・市民活動推進課の

「放射性物質簡易測定事業」を利用して

行っておりました。

 

その検査結果をまとめております。