福島原発事故:1週間後にも放射性雲 東北、関東へ拡散

毎日新聞 2014年09月05日 15時00分(最終更新 09月05日 19時28分)

東京電力福島第1原発事故後、

上空に巻き上げられた

放射性物質の雲状の塊

「放射性プルーム(放射性雲)」が、

これまで知られていた

2011年3月15〜16日に加え、

約1週間後の20〜21日にも、

東北・関東地方に拡散

していく状況が、原子力規制庁と環境省による

大気汚染監視装置のデータ分析から裏付けられた。

1回目の放射性雲の影響で高くなった空間線量に

隠れて、2回目の放射性雲が見逃されていた

地域もあった。

専門家は「データは住民の初期被ばく量を正確に

見積もるのに役立つ」とみている。

 放射性雲の拡散はこれまで、

「緊急時迅速放射能影響予測システム」

(SPEEDI)を使ったコンピューター計算に

各地の空間線量や航空機による

観測データを突き合わせて推定してきた。

 今回、環境省が各都道府県に設置している自動車の

排ガスなどを常時監視する装置に着目。

東京大大気海洋研究所や首都大学東京などに依頼し、

大気中に浮遊するちりを1時間ごとに捕まえたろ紙を

9都県約90カ所の測定局から回収して、

3月12〜23日分の放射性物質濃度を調べた。

 その結果、福島市の一つの測定局では15日夜、

放射性セシウム137と134の濃度が

1立方メートルあたり最大計45.5ベクレルを計測した。

16〜19日も、原発から放射性雲が出続けていた

考えられるが、西風で太平洋側に運ばれたため、

大気中濃度は上がらなかったらしい。

その後、風向きが変わり、20日午後3時に

同計104.1ベクレルに高まり、その状況は

21日朝まで続いた。

 雨が降った15日は放射性物質が地表や家屋に沈着し、

空間線量が1時間あたり20マイクロシーベルト

程度まで急上昇したため、放射性雲が飛来したことが

広く知られているが、雨が降らなかった20〜21日は、

既に高くなっていた空間線量計の値が目立って

上昇しなかったため、放射性雲が見過ごされてきたと

考えられる。

 関東地方では、15日と21日の2回、

帯状に高濃度の放射性雲の拡散が確かめられた。

特に21日朝は茨城県南部や千葉県北東部で

放射性セシウム濃度が急上昇。

その後、東京湾北東沿岸部へと南西に移動した。

その間、雨で沈着し、各地で「ホットスポット」と

呼ばれる局地的に線量の高い場所を作ったとみられる。

2011.5.16読売新聞記事

 

3年半たって、やっと上記のようなニュースが

出てきました。どうして今頃??

 

←過去には「ホットスポット」さえ

デマだという報道もありましたよね。