和光市長・教育長と協議

7月4日WANにて提出した要望書に基づき

和光市長・教育委員会教育長とWAN有志で

協議を行いました。

 

≪WANの主張≫

現在、和光市では、給食の放射性物質検査は、

1日1食(牛乳、汁物も含む)を1週間分、

冷凍保存し、ゲルマニウム検出器を

用いて分析しています。

子供達の1週間分の

給食を全部混ぜて検査しているわけです。

(1㎏あたり5ベクレル未満で「不検出」扱い)

 

しかし、WANは、万が一固形物に高い

セシウムがあっても、

牛乳や汁で希釈されれば、

その割合は低くなってしまうので、

この検査方法では正確な数値が

測定されない。

 

今回のタケノコ事故が和光市であった場合、

和光市の検査では、すべて混ぜるので、

不検出となる可能性が高い。

 

その危機感から、タケノコなどのような

放射性物質が検出される可能性のある

食材だけでも、せめて事前に単品検査

するべきではないか?

 

市の示した「回答」の要約は以下の通りです。

 

「タケノコ新物は、四国産または九州産、

通年使用の水煮は九州産。従来よりの事後検査は、

累積的な内部被ばく量を把握するため今後も継続

給食食材の単品・事前測定検査を行う予定はない」

 

市側の話は一貫して、

「給食食材の調達時点で産地等を選んで

安心安全を期している。市長が納得できる

予算の使い方をするのが原則」というものでした。

 

≪まとめ≫

子どもたちが食べる前の単品・事前測定検査の

要望は今回も退けられました。

が、一方で市から

おもに下記3点の改善要項を

引き出すことができました。

 

●従来とおり、WANにて自主的に給食食材を

 測定するするのは、かまわないので

 給食食材納入業者より、測定用の食材を

 手に入れることに苦慮しているなら、

 業者に対し、協力要請の文書を出すことはできる。

 

●現在WANでは、和光市の

「放射性物質簡易検査」事業を利用して

 給食食材を測定しているが、

 ほかの利用者がいない場合は、

 現行の2000秒よりも測定時間を

 長くして測定することも可能。

 

●市長会等で原発や放射能に関する

 情報が入ってくるので、

 情報提供等の協力はできる。

 

今回の要望書提出&市長・教育長との

協議についてのまとめは以上となります。

 

最後に、市からの文書での回答も掲載しておきます。